岡山県吉備の自然が育む、こだわりの卵

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飼育環境・飼育方針

REARING ENVIRONMENT AND POLICY

1. ニワトリファーストの飼育環境

あおぞら養鶏場があえて選んだ「手間のかかる」育て方

日本の養鶏業界でごくわずかしか実現されていない「自然卵養鶏法」。
あおぞら養鶏場では、単なる平飼いではなく、自然のリズムと命の営みに寄り添う飼育方針で、「純国産平飼い自然卵」を、ひとつひとつ丁寧にみなさまへとお届けします。

日本の卵の約95%以上は、ケージ飼いのニワトリから産まれています。

平飼い卵はわずか3〜5%ほどですが、あおぞら養鶏場はその中でもさらに珍しい「自然卵養鶏法」を採用

全国でも1%未満しか行われていない、極めて希少な方法で、命と自然に寄り添った卵を育てています。

1平米に2羽以下、のびのび平飼い

あおぞら養鶏場が大切にしているのは、ニワトリが自然な姿でのびのびと暮らすこと

一般的なケージ飼いでは、ニワトリはB5用紙ほどの狭い空間で、本来の羽ばたきや歩く動作さえ制限されます。
しかし、あおぞら養鶏場では、ニワトリたちが本能に従って歩き回り、羽を広げたり、砂浴びを楽しめるような環境づくりを心がけています。

外気に触れ自由に動けるストレスのない暮らしが、ニワトリの健康と、安心安全な卵の生産へとつながるのです。

ワクチン・抗生物質投与に頼らない健康な体づくり

生まれたばかりのヒヨコ(日齢1日)から育て、不要なワクチン※や抗生物質に頼らなくてもよいよう、日々の環境づくりに力を入れています。密度の高い飼育や閉鎖的な鶏舎では、ニワトリたちの病気のリスクが高く、そのためワクチンや抗生物質の投与が必要となります。

一方、私たちは、ゆとりのある空間と、外気を取り入れた開放的な鶏舎で、ヒヨコたちが健康に育つための環境を整えています。

※指定伝染病「ニューカッスルワクチン」のみ投与

一般的なケージ飼いとの違い

日本で主流のケージ飼いは、安定供給やコスト効率を重視した結果生まれたもの。
反面、あおぞら養鶏場では、あえて手間のかかる「自然卵養鶏法」でニワトリを育てています。

自然に寄り添い、ニワトリにとって本来の行動やリズムを大切にしてあげることで、命のめぐりを感じる“本当においしい卵”を届けることができると信じているからです。

ケージ飼い
(一般的な養鶏)
あおぞら養鶏場の
自然卵養鶏法
卵の安定供給のため、効率を重視した飼育方法手間と時間をかける自然に寄り添う飼育方法
金属製のケージ
1羽あたりB5用紙ほどの狭いスペース
1㎡あたり2羽以下の広々とした空間
本能的な行動(羽ばたき、止まり木への移動、土の上で砂遊び)が可能
屋内の管理された空間
運動不足とストレスの心配
外気に触れられ、ストレスフリーな開放鶏舎
人工照明を用いて、明るさ・産卵のペースを一定に保つ自然光の下で過ごすことで、ニワトリの行動リズムを尊重

2. アニマルウェルフェアの飼育方針

自然に寄り添い、命を尊重する育て方

あおぞら養鶏場のお知らせ

私たちの考え方の根幹にある、アニマルウェルフェア(動物福祉)という視点。
本来のニワトリが持つ習性やリズムを大切にし、「自然に寄り添い命を尊重する養鶏」を目指します。

オスとメスを一緒に育てる

ニワトリは、メスだけでも卵を産みます。
そのため、一般的な養鶏場ではオスのヒヨコは生まれてすぐに処分されます。

そんな中、あおぞら養鶏場では、オスとメスがともに生きる飼育を選んでいます。
その理由は、とてもシンプル。「命あるものが、命らしく生きられる環境」を大切にしたいから。

実際は単純ではなく、オスとの交尾によってメスの羽が抜け落ちてしまったり、体に負担がかかることも。ときには、命を落としてしまう子さえいます。

それでもなお、この飼育方法にこだわるのは、オスとメスがともに生きる世界こそが自然の姿だと考えているからです。
オスの存在があることで、メスたちは安心して過ごすことができ、自然な交尾によって「有精卵」が産まれます。この「有精卵」には、単なる栄養価の高さだけでなく、命の営みそのものが宿っていると感じています。

クチバシの切断(デビーク)は行わない

多くの養鶏場では、ニワトリ同士がつつき合って傷つけ合うのを防ぐため、生後まもないヒナのクチバシを切断する「デビーク※」が行われます。
しかしこれは、ニワトリにとって大きな苦痛を伴ううえ、エサをついばむ・羽繕いするといった本来の行動も制限してしまいます。

ニワトリは、一日に約15,000回も地面をつついて過ごすと言われています。それはただの癖ではなく、クチバシで地面をつつき、足でひっかきながらエサを探すという、本能に根ざした自然な行為です。

あおぞら養鶏場では、この本能を大切にするため、デビークを一切行っていません。

※デビーク:ニワトリのくちばしの先端を切ること。 他のニワトリをつついて負傷させるのを防止するために行う。

「初産は遅いほど良い」の考え方

自然卵養鶏法では、ヒナがしっかりと成長し、身体が整ってから産卵を迎えることが理想とされています。
市販の卵では、促進剤の投与や光照射によって、産卵時期を早める手法が一般的ですが、それはニワトリに無理をさせてしまうもの。

あおぞら養鶏場では、「初産は遅いほど良い」という理念に基づき、ニワトリの命のペースを尊重しています。

おすすめ参考動画:デビークは正義か?悪か?解説します